PSA検査で分かる前立腺の病気

PSA検査とは

PSA検査は、血液中にある前立腺特異抗原(Prostate Specific Antigen)と呼ばれるタンパク質を測定する検査です。
前立腺癌や前立腺炎などの疾患が存在する場合にPSAが上昇することがあります。
PSA検査は前立腺癌のスクリーニングや経過観察に使用されますが、PSAの上昇は必ずしも前立腺癌を意味するわけではありません。
健康診断でPSAが高いと指摘された場合は、前立腺に関連する疾患が隠れている場合があるため、泌尿器科医による診察が必要となります。

前立腺癌

前立腺癌は、前立腺組織内でがん細胞が増殖し、腫瘍を形成する病気です。
前立腺癌は男性のがんの中で最も一般的なものであり、年齢とともに発症するリスクが高まります。初期の段階では症状がほとんど現れず、進行すると尿の排出に関する問題や骨の痛みなどの症状が現れることがあります。前立腺癌の診断には、血液中の前立腺特異抗原(PSA)レベルの測定や生検などの検査が行われます。

前立腺炎

前立腺炎は、前立腺組織の炎症を指す病気です。
細菌感染や非細菌性の要因によって引き起こされることがあります。前立腺炎の症状には、尿の排出に関する問題、腰痛、会陰部の不快感などがあります。診断には、症状の詳細な評価、尿検査、前立腺マッサージによる分泌物の検査などが行われます。